作品概要
- タイトル：勇者伝説の裏側で俺は英雄伝説を作ります ～王道殺しの英雄譚～（１０）
- 著 者：漫画・荒井空真／原作・ナカノムラアヤスケ／キャラクター原案・をん
- 出 版 社：双葉社
- 連 載 誌：モンスターコミックス
- 既 刊：既刊10巻（2025年9月12日発売）
- 次巻予定：未定
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勇者の影で紡がれるもうひとつの英雄譚――。
勇者が表舞台で戦うその裏で、平凡な青年ユキナが“英雄伝説”を築いていく異世界ファンタジー。緊張感ある人間ドラマと迫力のバトルが詰まった最新刊は必見です。
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あらすじ
主人公ユキナは、勇者レリクスと同じ村で育ったごく普通の青年。勇者が特別な使命と才能を持つ一方で、ユキナは凡庸な存在とされていた。だがある日、彼は喋る槍・グラムを手に入れる。この武器は勇者の聖剣にも匹敵する力を秘めており、ユキナの運命を大きく変えることになる。勇者が表舞台で伝説を築く裏側で、ユキナは自らの英雄譚を紡いでいく――。
最新刊（第10巻）の見どころ
第10巻では、ユキナたちは“厄獣討伐”の依頼である村を訪れるところから始まる。そこで待っていたのは、ミカゲの兄・ゲツヤと、元婚約者ロウザ。彼らは表向きはミカゲの故郷サンモトへの帰還を望んでおり、ユキナたちに身辺警護を依頼するが、話は予期せぬ方向へ動く。特にロウザがユキナに「賭け」を持ちかける場面は、単なる戦闘や冒険ではない、人との信頼・裏切り・策略が交錯する緊張感が高まる。カジノという非日常空間も登場し、ユキナの心の揺れ、人間関係の駆け引きが際立つ。また、ミカゲやロウザとの過去・関係性が明らかになることで、物語の重みと深みが増しており、今後の展開に大きな伏線が張られている。バトルだけでなくキャラクター同士の感情のぶつかり合いと、人としてのヒーロー像への問いが魅力。
まとめ
王道要素（勇者・魔王・聖剣など）と、それに対して主人公ユキナの“裏側英雄”としての立ち位置が絶妙なコントラストを生んでいる。戦闘シーンの爽快さだけでなく、人間関係や信念の揺らぎ、策略や欲望といった大人も楽しめる要素も豊富。凡人から英雄になる過程が丁寧に描かれていて、読者の共感を呼びやすい。また、絵が読みやすくキャラクター描写が細やかなので、「ファンタジーは好きだけど複雑な設定は苦手」という人にもおすすめできる。
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